吾妻郡(群馬) 相ノ倉山(1567.4m)、アヤメ山(1372m) 2020年4月19日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 4:41 駐車箇所(標高1220m)−−5:26 1340m鞍部(斜面取付) 5:32−−5:40 1398m峰−−6:14 相ノ倉山−−6:37 1398m峰−−6:45 1340m鞍部(林道)−−6:57 アヤメ山−−7:05 林道−−7:44 駐車箇所(標高1220m)

場所群馬県吾妻郡中之条町
年月日2020年4月19日 日帰り
天候雨後雪後曇
山行種類籔山
交通手段マイカー
駐車場林道路側に駐車余地あり。もし1340m鞍部まで車で入れれば広い駐車スペースあり
登山道の有無無し
籔の有無林道以外は全区間笹藪。根曲がり竹ではなく笹なので藪漕ぎは比較的容易。林道〜相ノ倉山よりも林道〜アヤメ山の方が笹が濃い
危険個所の有無無し
山頂の展望どちらの山頂も樹林で展望は良くない
GPSトラックログ
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コメント相ノ倉山〜アヤメ山間の1340m鞍部を越える林道から両山を振り分けて登る。林道は5月中旬まで冬季閉鎖だが旧六合村側にはゲートが無く(四万側は入口にゲートあり)、車が入れるところまで入ってから歩きに切り替えた。林道に残雪は無いが落石、落ちた枝が多数あり、まとまった落石が登場するまでは手でどかしながら進んだ。国道から1340m鞍部まで約11kmだが半分以上は舗装道路で驚いた。残雪を期待して入ったが山頂まで雪は皆無で担いだワカンが無駄だった。1340m鞍部から相ノ倉山まではひどい根曲がり竹を予想していたが、実際には茎が細い笹ばかりで密度はそれほど濃くないので雨で濡れた状態でも藪漕ぎは楽だった。無雪期でも問題なし。1340m鞍部〜アヤメ山も笹藪だが傾斜が緩いせいか相ノ倉山よりも笹が濃かった。どちらの山頂にもすかいさんの山頂標識あり




国道との分岐点 林道は「万沢線」とのこと
林道は冬季通行止め中。ゲートは四万側のみ 冬季通行止め車止め箇所
暗い時刻に動き出す。雨が降っていた 落石多発箇所。現状では車はここまで
想定外にも途中から舗装に変わる 熊棚があちこちに見られた
倒木もいくつもあった 1340m鞍部の分岐は左へ。国道分岐から11.5km
分岐を上がると広い駐車スペース 駐車スペースから笹の斜面に取り付く
中腹のみ無毛地帯 標高1398m峰手前で尾根に出る。笹は薄い
標高1398m峰 標高1400m峰
標高1410mの岩場。往路は西を巻いた 西から岩を見ている。幕岩状に横に広がっている
岩を巻き終わると石が転がり笹が薄い斜面 標高1470m肩
標高1490m付近の岩。往復とも東を巻いた 東側から岩を見る
高度が上がると雨から雪に 標高1520m付近
標高1550mで南西尾根に合流 南西尾根は西側が笹が薄い
相ノ倉山山頂 三角点は地面すれすれ。落ち葉に隠れていた
山頂の気温は-3℃だった 標高1410mの岩。東から見ると岩屋あり
1340m鞍部上の広間に到着 1340m鞍部からアヤメ山に向かう
アヤメ山への尾根の方が笹が濃い 標高1330m鞍部
標高1350m付近 アヤメ山山頂。標識は2つ
手前が古い標識。奥がすかいさんの標識 帰りは林道目掛けて少しだけショートカット
林道に出た 距離ポスト
駐車箇所到着


・相ノ倉山は四万温泉と旧六合村との境界に位置し登山道が無い山。南側の1340m鞍部を林道が越えているので、ここから往復が常識的判断だろう。軽く検索をかけると同じルートでいくつかヒット。例のごとくDJF氏も登っている。その記録によれば林道は旧六合村側から入っているが、かなり悪い道でオフロード車でないと厳しいとのこと。しかも記録はおよそ8年前で、今となっては車で通行できるのかも定かではない。林道は四万側に通じておりそちらからのアプローチの方がいいかもしれないが、情報が皆無なので現地に行って確認するしかない。

・今の時期は残雪が考えられ、林道の通行は旧六合村側が有利と見た。常識的には東側の四万温泉側の方が雪が残っている確率は高い。林道の距離としてはどちらも同程度で、どこまで車で入れるかでアプローチを決めることにした。まずは長野から近い方の旧六合村側へ向かった。

・国道405号線を北上、もう野反湖まで県道は開通しているようだが、今回はそこまでは行かない。途中で右に分岐する林道は予想に反して道幅が広く、路面状況からして大型車が頻繁に通行していることが想像できた。もしかしたら林道の補修工事をやっていて通行可能なのかもと思ったら、入口の案内標識には四万方面は冬季通行止めで、この先22kmにゲートありとの記述。22kmと言えば四万側の林道入口付近のはずで、四万側はいきなりゲートがあるようだ。逆に言えばこちら側にはゲートは無いということで、偶然ながら正解を引き当てたようだ。

・林道は標高1120〜1180mの平坦な台地を南下し、地形図では別荘地らしき道が縦横に走る大原地区への入口を過ぎてもなお良好で、大きな左カーブを経て白砂川への下りが始まる箇所で冬季通行止めの車止めがあった。ここから左へは砂利採取地への道が分岐し、大型車の轍はそちらへ続いている。

・この時期にどこまで車で入れるかは不明だが、車止めを動かして車で入ることに。ここから舗装道路に切り替わり、DJF氏の時には落石が多数あったという白砂川までの下りはずっと良好な道が続く。登りにかかっても舗装が続くが落石が散見されるようになり、左右に避けながら進んでいく。道路脇には土木工事中の現場があり、少なくともここまでは道路整備がなされるだろう。

・標高1080m付近を越えるとダートに変わるが、意外に路面状況は悪くなく普通車で通行可能。ただし、枯れ枝が道を塞ぐ場面が多くなり、その都度車から降りて枝をどかした。これが大きな倒木だったら諦めるが、どれも細い物ばかりだった。

・しかし標高1260m付近でまとまった落石があり、ここで車を諦めて歩くことに。それでも林道の最初から歩く覚悟だったことを考えれば相当の労力削減ができた。いやらしいことに夜半から雨が降り出し、藪が濡れてしまった。今回は濡れた笹藪漕ぎかなぁ。

・翌朝、天候は回復せず僅かに雨は落ちている中を出発。天気予報では日本海側は悪天だが、ここまで南下すれば影響は小さいと考えたが、残念ながらここまで雲がかかっていた。雨具を着るほどの雨量では無いが、濡れた藪漕ぎ必至なので雨具を持って出発。周囲に雪は見えないが、林道を離れて尾根を登ると雪が残っている可能性があり、ワカンを持っていくことにした。

・林道の路面状況は奥に進んでも大きくは変わらず、枯れ枝や石が落ちていなければ普通車でどうにか走行可能なレベル。DJF氏が入った頃と大きな差は無いようだった。意外なのは標高1270m付近から舗装道路に切り替わったこと。まさか四万温泉まで舗装が続いているなんてことは無いだろうなぁ。もしそうなら四万側のゲートが開いている時期なら四万側からのアクセスがお勧めとなる。

・林道が越える峠=1340m鞍部に到着すると舗装道路が二分岐し、左の道が上へ向かっているのでそちらへ。しかし短い距離で広場に出て終点。ここまで車で入れれば駐車場所には困らない。ここまで残雪は皆無だったし、見上げる斜面にも雪は見られない。ただし、樹林で覆われているので地面付近に残っている可能性はある。ワカンはそのまま担ぐことにした。

・雨具を着用して広場から笹の斜面へ取り付く。まだ雪解け直後らしく笹が寝ているので比較的歩きやすい。広くはっきりしない尾根直上より左側の斜面に笹が無い「無毛地帯」が登場したのでルート変更。残念ながら無毛地帯は長続きせず、尾根に乗ると再び笹ので出ましだ。ただし、笹の濃さはそれほどではなく、このレベルが山頂まで続くのなら私にとっては問題ない程度。もちろん、残雪が登場して締まった雪の上を歩けるのなら、その方が好都合だが。意外にも笹の葉は僅かに濡れる程度で助かった。

・尾根上には踏跡は無く、獣道も無いように見えた。比較的尾根幅が広いので動物が歩くルートも分散するのだろう。そろそろ熊が冬眠から起きて活動していても不思議ではないが、雪が無いので足跡を見ることはできず、熊が動いているのかは不明。ちなみに例年だと4月には熊の足跡を普通に見るのだが、今年はまだ1度も見ていない。もしかしたら飛騨北部が活動の中心だったからかもしれない。

・標高1420m付近で尾根を横断するように岩が登場。乗り越えらそうにも見えるが無理はせず左を巻くことに。幕岩状に横に広がっていて途中に岩屋も見られた。崖の段差が1m程度と低くなった箇所から上に抜けた。

・岩場を抜けると斜面に岩が多く見られるようになり、笹は逆に少なくなって歩きやすくなった。ただし、その範囲は狭く、再び笹は元の状態に。林道近くより僅かに密度が上がったようにも感じるが、まだまだ濃いとは言えない状態で比較的楽に歩ける。茎が太く硬い根曲り竹ではなく茎が細く柔らかい笹なのは大助かり。豪雪地帯だと高度が上がると根曲り竹が出てきて厄介だ。

・標高1480m付近でも岩場が登場。しかし小規模で右から迂回。ここにも岩屋あり。上部に回り込むと切り立った塔状の岩があった。下りで見る方が目立つ岩であった。

・標高1500m付近からは雨から雪に変わり、笹の葉には微かに雪が乗っていた。雨よりも雪の方が藪による濡れ方が軽微なので大歓迎。相変わらず古い雪は皆無で、ワカンを持ってきたことを後悔し始める。これでは山頂まで残雪はありそうにない。

・相ノ倉山は山頂から南西方向に顕著な尾根が張り出しており、林道から登る場合はいいが下りではこの尾根に引き込まれないように注意。この尾根への登りで傾斜がややきつくなる。笹の濃さが少し上がったように感じたが、南西尾根に乗る直下からは明らかに笹が濃くなった。

・南西尾根に乗ると尾根西側直下の笹が薄くなり、尾根直上を外してそちらを歩いた。微かに獣道が見られた。

・登り切った地点が相ノ倉山山頂。強い西寄りの風で笹がなびいている。山頂標識はすかいさんの物のみ。三角点があるはずと周囲を見たら紅白ダンダラ棒を発見。これは三角点脇に立てられているはずなので三角点は簡単に発見できるはずが見当たらない。どうやら三角点の頭は地面すれすれらしく、棒の周囲を長靴で探って固いものに当たり、落ち葉をどかしたら三角点だった。山頂周辺に残雪は皆無。標高1600m近くあって新潟県境もそれほど遠くないのにもう雪が無いとは。これだとコシキノ頭付近も藪漕ぎかな。

・帰りは往路を戻るが、林道が近付いた地点で尾根を外れて南西に来る必要があるのに、地形図を見ていなかったので尾根を直進してしまい、様子がおかしいことに気付いて進路変更、無事に広場に到着した。

・引き続いてアヤメ山。これは地形図記載ではなく日本山名事典記載の山。林道の1340m鞍部から相ノ倉山とは逆方向に登る。距離的にも標高差的にも相ノ倉山より圧倒的に小さいので、簡単に登れるだろうと予想。

・ところが林道からアヤメ山の尾根に乗ろうとしたら、相ノ倉山よりも濃い笹の海。一般的な傾向として、笹は傾斜のきついところよりも緩やかな場所の方が濃く、今回はこれに該当したのだろう。獣道も全く見当たらず、広い尾根を南西へと笹を分けていく。

・1330m鞍部も一面の濃い笹の海。しかしアヤメ山への登りにかかると笹の密度はいくぶん低くなり歩きやすくなる。緩やかな尾根を登りきると顕著なピークではなく同じような高さの尾根が続くアヤメ山山頂部に到着。地形図によると最も手前の肩の1372m標高点が山頂。見た感じではここが一番高いのか不明だが、どこも同じような高さなので文句はない。地形図の山頂には手製標識が2つあり。一つは古い木製標識、もう一つはすかいさんの山頂標識。

・帰りは林道へのショートカットコースへ。ただし地形が緩やかで読図が難しいのでマージンを取ってコースを選んだため、林道への最短ではなかった。やはり笹が無い林道歩きは楽だ。

・車に戻って慎重に林道を走行、車止めまで戻ったが往来する車は皆無だった。

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